ブランディングの機運は「最初の一人」から始まる
- 執筆
- 大学ブランディング研究所 編集部
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自分の大学について気になることがあっても、正式な委員会が立ち上がるまで提案できないわけではありません。上條憲二氏の大学ブランディング講座は、まず自分が動き、少人数の仲間をつくる進め方を示しています。
最初の一人が、すべてを背負う必要はない
問題を見つけた人と、全学の方針を決定する人は別でもかまいません。最初にできるのは、調べたことや気になっていることを、ほかの人が検討できる形にすることです。
たとえば、大学の紹介文と実際の制度の説明が食い違っていれば、該当ページと確認したい箇所を持って担当者に相談できます。ここで目指すのは、壮大な構想への賛同より、まず事実を一緒に確かめる相手を見つけることです。これは実在の成功事例ではなく、提案を小さく始めるための例です。
三人という目安を、人数のノルマにしない
講座では、三人から共感者を増やしていく方法が紹介されています。その数字だけをそろえるより、話を聞き、違う視点から確かめてくれる関係をつくることに意味があります。
同じ部署の人には分かる内容でも、教学や学生支援の担当者には、前提が足りないかもしれません。提案を説明して質問を受けると、何を調べていなかったか、どの部署の判断が要るかが分かります。反対意見も、提案を直すために使えます。
賛同を求める前に、次に確かめることを決める
編集部としては、最初の提案に「分かっていること」と「まだ確かめたいこと」を併記する方法を勧めます。完成案として提示するより、協力してほしい範囲が伝わるからです。
その後、予算や制度の変更を伴う段階では、権限を持つ人へ正式に判断を求めます。小さく始めることと、個人の判断だけで全学の変更を進めることは別です。最初の一人の仕事は、すべてを決めることではなく、次の人が考え始められる材料を渡すことなのです。
元になった第2回「機運をつくる」では、仲間を増やし、経営層の議題へ進める考え方を扱っています。学内で確かめる問いが見つかったら、簡易調査の使い方も参考になります。
