大正大学は「自灯明」を、職員の仕事でどう説明するか
- 執筆
- 大学ブランディング研究所 編集部
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「自灯明」を、職員の仕事として説明するとどうなるでしょうか。大正大学の職員ビジョンは、課題の本質を見つけ、改善へ向けて主体的に考え行動できる人と書いています。職員ビジョン
教育ビジョンでは、同じ語を、自らを頼りに真実を探求する人と説明します。建学の理念と教育ビジョン 同じ言葉を掲げていても、続く説明は同じではありません。大学ブランディング研究所 編集部は、この書き分けから、理念を仕事に移すときに何が変わるかを読みます。

探求することを、課題を見つける仕事へ
大正大学の建学の理念は「智慧と慈悲の実践」です。大学は、自らを磨き、他者の幸福を願って行動する菩薩の生き方として説明し、教育ビジョンには慈悲、自灯明、中道、共生の「4つの人となる」を掲げています。建学の理念と教育ビジョン
自灯明の説明にある「探求」は、職員ビジョンでは課題の本質の発見と改善へつながります。職場で手順どおりに処理するだけでなく、何が課題かを自ら考える人の姿が示されます。
中道についても、教育ビジョンの、とらわれずに物事を判断する人という説明に対し、職員ビジョンは、広い視野と柔軟な姿勢で自分と組織をよりよくする人と記します。判断する対象が、仕事をする自分と組織へ具体化されています。職員ビジョン
変えたのは、理念の語よりも、その後ろの説明
慈悲には学生への愛情、共生には対話や助け合いという職員の仕事に関わる内容が置かれています。理念の四つの語を別の標語へ替えるのではなく、職員が自分の場面を考えられる説明を後ろに添えています。職員のあるべき姿
前文には、教育研究と経営を支える一員として、学生とともに四つの人を実践する、とあります。職員は、教育研究と経営を支える立場で実践する人です。「自灯明」の後に課題発見と改善を置く書き方も、その役割に対応しています。共有する言葉と、職員に求める仕事を、一つの文章で示しています。
理念を学内で共有する際、同じ文言を全員に渡す方法は分かりやすいものです。大正大学の二つの文書は、共有する語を残したまま、探求を課題発見へ、判断を組織の改善へと言葉を続けています。「自灯明」を知ることから、その言葉で自分の仕事を考えることへ進むための書き分けです。
