創価大学は、三つの建学の精神をどう年度計画まで下ろしているか
- 執筆
- 大学ブランディング研究所 編集部
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創価大学の建学の精神は、一つの短い標語ではありません。「人間教育の最高学府」「新しき大文化建設の揺籃」「人類の平和を守るフォートレス」という三本です。抽象度も射程も大きい。大学はこれを「世界市民」という人材像へ絞り、ポリシーと中長期計画へ下ろしています。長い理念を運営可能な単位へ変える過程を見ます。

三つの建学の精神は、教育・文化・平和を別々に掲げる
創価大学の公式ポリシーは、1971年の創立とともに示された三つの建学の精神を明記しています。人間教育、文化建設、平和という三領域を、一語へまとめてはいません。
言葉の数が多いこと自体は弱点ではありません。問題は、学生の学びや大学の計画を決めるとき、三本の関係が見えるかです。
「創造的人間」と「世界市民」が教育目標の橋になる
全学の教育目標では、地域社会や地球社会の課題に向き合い、人々の幸福と世界平和に貢献する「創造的人間」を、価値創造を実践する「世界市民」と説明しています。さらに育てる力を「知力」「創造性」「多様性」に分けています。
建学の精神をそのままディプロマ・ポリシーへ貼るのではなく、人材像と能力語を間に置いた構造です。理念の射程を、教育課程で扱える大きさへ変えています。
中長期計画は「学生第一」「学生参加」を運営原則に置く
2026〜2030年度の後期計画では、世界市民教育コアプログラム、教育DX、研究、日本語・日本文化教育などの計画を掲げています。その前提として「学生第一」「学生参加」を揺るがせにしない原則とし、学長ヴィジョンへ学生の意見を反映したと説明しています。
建学の精神の内容だけでなく、計画をどう作るかにも原則を置いている点が特徴です。理念が意思決定の手続きへ入っています。
計画の多さを、学生一人の経験へ戻せるか
創価大学は建学の精神、世界市民、三つの能力、中長期計画、年度の学長ヴィジョンという複数の層を持っています。体系は厚い一方、外から読む人には言葉が多い。
次に必要なのは、ある学生がどの科目と活動を通じて知力・創造性・多様性を身につけ、三つの建学の精神へどうつながるのかを一続きで見せることです。公開資料だけでは、その個別経路までは追えません。
今回参照した公式資料
- 創価大学「教育研究上の目的および基本ポリシー」(2026年9月1日確認)
- 創価大学「中長期計画・学長ヴィジョン」(2026年9月1日確認)
公開情報だけでは分からないこと
理念、ポリシー、計画の文書上の階層は確認しました。学生参加の方法、科目単位の実装、学修成果は今回の調査対象外です。
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執筆:大学ブランディング研究所 編集部/最終確認:2026年9月1日
