神田外語大学の理念は、なぜ「言葉を学ぶ」で終わらず「相互理解」まで進むのか
- 執筆
- 大学ブランディング研究所 編集部
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「対話を通じ、異なる価値観や背景をもつ人と相互に理解しあう力」。この一文は、神田外語大学外国語学部の理念紹介ではなく、入学前に修得が期待されるコミュニケーション能力として書かれています。
「言葉は世界をつなぐ平和の礎」という建学理念を、外国語を上達させる約束だけとして読むと、この入学前の期待は少し不思議です。編集部は、語学をこれから磨く人に相互理解を求める理由を、入学前後の方針から考えます。

「相互理解」は、入学前のどこに置かれているか
外国語学部の入学者受入れの方針は、「入学前に修得が期待される能力」を三つに分けています。基礎学力や英語能力などの知識・技能、国際社会の問題を自ら考える思考力、そして異なる価値観や背景を持つ人と相互に理解し合うコミュニケーション能力です。
その次に示されるのが「入学後の学びに対する姿勢」です。参加型・実践的な授業で高度な言語運用能力を身につける意志、多様な人と協力して課題解決に取り組む姿勢、諸外国の歴史・文化・社会を理解しようとする姿勢が挙げられています。
これから語学を磨く人にも、すでに異なる相手を理解しようとする力を期待している。語学を学び終えてから、人と関わり始めるという順番ではありません。
ここで神田外語グループの建学理念に戻ると、言葉の習得は終点ではありません。異文化コミュニケーションを通じて文化と伝統を理解・尊重し、相互理解を深めることまでが示されています。入学者受入れの方針では、その「相互理解」が、これから学ぶ人にも期待する力として入口に現れます。だから、この理念は「言葉を学ぶ」で終わらないのです。
この方針が示すのは、相手の文化や考え方を尊重しようとする態度を持ち、それを言語運用や協働の学びで深めていく順序です。入学前の期待と入学後の目標を分けて読む方法は、理念と三つのポリシーの接続を扱った解説でも整理しています。
理念にとって言葉は、人と人が理解し合うための手段です。だから、その目的は語学学習が終わるまで先送りされません。言葉を学ぶ入口にも、学んで使う場にも、理解しようとする相手がいる。入学者受入れの方針は、その教育観を受験生への期待として表しています。
