武蔵大学の「自ら調べ自ら考える」を支える、1年次ゼミの五つの基礎
- 執筆
- 大学ブランディング研究所 編集部
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「自ら調べ自ら考える力ある人物」を目指す大学で、なぜ発表や討論を一年目から学ぶのでしょうか。武蔵大学の基本的なゼミのステップは、文献を読む、資料を探す、レポートを書く、発表する、討論するという五つを1年次の基礎にしています。

五つを、ばらばらの技能として読まない
文献を読む。必要な資料を探す。調べた内容をレポートにする。発表し、討論する。1年次欄には、情報を受け取るところから、他者とのやり取りまでが一緒に載っています。
編集部がこの並びを建学の三理想と読み合わせると、「自ら」は一人で学びを閉じることではないと分かります。資料を探して考えをつくるのは自分でも、その根拠を人に説明し、討論に持ち出すところまでが基礎に入っています。自分の考えを持つことと、人の検討を受けることを切り離していません。
2年次以降は、五つの基礎を使う場が変わる
2年次には文献講読や調査、フィールドワーク、実習が加わります。3年次は研究テーマを定めて発表と討論を重ね、4年次は卒業論文や卒業制作にまとめます。ページは、この繰り返しを「知のスパイラル」と呼んでいます。
年次が上がるにつれて、調べる対象や研究テーマは専門的になります。それでも、調べ、書き、人に伝える仕事は続きます。初年次の五つは、早い段階で済ませる練習というより、学生が自分の研究を進める間に繰り返し使う方法なのです。
ゼミの人数だけを紹介しても、この教育観は伝わりにくいでしょう。一年目に自分の根拠をつくり、他者に開く方法を学ぶから、その後は自分の問いを追える。五つの基礎は、「自ら調べ自ら考える」を学生の意欲任せにせず、四年間で使える仕事にして渡しています。
