大学のブランドメッセージを作る方法|コピーの前にそろえる5つの根拠
- 執筆
- 大学ブランディング研究所 編集部
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「未来を創る」というコピーに賛成できても、それが自校の何を指すのかは、人によって違うかもしれません。授業なのか、研究なのか、学生への期待なのか。ブランドメッセージを考える会議では、その違いを確かめるところから始めたいものです。
候補の言葉に、五つの根拠を添える
次の表には、実績だけでなく、誰に何を約束するかという判断も含めています。会議でコピー案を評価するとき、印象の好みと内容の確認が混ざらないようにするための整理です。
| 確認単位 | 実務で確かめること |
|---|---|
| 対象 | 誰のどの選択や関係を支える言葉か |
| 約束 | 大学が大切にすることのうち、誰へどんな経験を約束するかを絞る |
| 根拠 | 授業、研究、支援などの事実と、そこで何を重視しているかを示す |
| 差異 | 他大学を下げず、自校である必然を説明する |
| 行動 | 読んだ人が次に何を確かめ、利用できるかを示す |
案を読む人に、どの授業や制度を思い浮かべたか聞いてみます。答えがばらばらなら、語感の好みを議論する前に、約束する内容をそろえられます。活動名が一致した場合も、その活動の何を評価しているかまで聞きます。珍しい制度があるという説明と、その制度で学生にどんな学び方を求めるかという説明では、伝わる大学像が異なるからです。逆に、同じ経験を思い浮かべているのに言葉が違うなら、そこから表現の比較に進めます。
一文で全部を背負わない
短いコピーには、根拠を説明する本文が必要です。教育制度を約束するなら対象者と利用条件まで、研究を紹介するなら成果が確認された範囲まで書きます。たとえば近畿大学のクロマグロ完全養殖の紹介は、完全養殖に至る研究の経緯を確かめる資料になります。この成果を「実学」の説明に使うなら、単に有名な研究として挙げるだけでなく、研究で何を確かめ、現実のどんな課題へ向かったかを本文で説明する必要があります。ただし、研究成果があることと、すべての学生が同じ経験をすることは別です。
最後は、想定する読者にコピーと説明文を一緒に見せます。意図した内容が伝わるか、実際には約束できないことを期待させないか。修正する箇所が分かれば、言葉を磨く方向も定まります。
